【道全町の家 -6- 】
キッチンの製作も順調に進んでいます
写真はイタヤカエデの天板
いい杢です
今回のキッチンデザインは稲熊家具製作所です
壁や床などとの細かい取り合いの部分について打合せを行い
ディテールの整理をします
採寸のためキッチン構造部の仮組
今回はⅡ型キッチンで 今製作している壁付型とは別に
さらにアイランド型のキッチンがつきます
無垢材を使用した家具や造作物は本当におもしろい
樹種が同じでも、同じ目の材料なんてないから
どこにどの材を使うか気を使うし
反りや収縮のことを考えてあれやこれやと試行錯誤
職人にとってはセンスと腕の見せ所
出来上がってみるとそういった苦労や気遣いは見えてこないけど
想い出はたくさん詰まってる
どんなキッチンができるか楽しみです
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【道全町の家 -4- 】
ゆる~いR形状の 天井下地の納まり検討中
設計段階でも原寸で細部の納まりを検討しますが
現場でも再度 職人と検討しています
一旦 図面通り造ってみる
あーでもないこーでもないと言いながら微調整
胴縁材を突っ張って 自然なR形状となりました
ここから吊り木を追加していき形を整えていきます
胴縁の材種はエゾ松が多く使用されますが
適度な硬さと突っ張り感が欲しかったので
少々単価は上がりますが赤松の胴縁を使用しています
検討の結果 見切りの具合を少し変更しました
良い状態で造れそうです
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【道全町の家 -3- 】
先日 開口部枠材、造作材を仕入れしました
今回はメープル材を使用します
仕入れ時のメープル材
無垢材を扱わない人はこの状態の材料を
あまり見たことがないと思いますが
丸太から製材後の材料は 表面も粗く
乾燥の過程で反りや捻りがでているので
まっすぐな材料ではありません
(この材料の特性と付き合うのが楽しい)
この状態から、必要な寸法に木取り
加工し 仕上げていきます
どのような状態になるか後日改めてお見せしたいと思います
改修工事なので 現況合わせのところも多く
現場採寸し 図面を広げて設計との誤差を調整中
これから加工にはいります
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楽しいこと つくりたいもの
奇抜なものでもなく 目新しいものでもなく
シンプルで かっこいいものが造りたい
シンプルであるということは
時に想像以上の難易度を伴うことがある
でも とことん検討して設計することで
より可能性を広げる事ができる
どんなに難しくても 見たことがないものでも
図面に起こせたものは絶対に造ることができると信じてる
僕の造る建物が
誰が決めたかわからない常識にあてはまらなくてもいい
多くの人のためではなく 出会った施主のために造っているから
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